宮本輝さん、母が大好きな作家さんです。

昔は、一緒に本屋さんに行って、母が自ら購入、脚がおぼつかなくなってからも、新聞の広告見て「輝さん、新刊出た、買うて来て」とリクエスト。

「流転の海」シリーズは、新刊出る度、「次はいつ？」「完結するまで生きてられるかしら」と待ち侘びてました。

命ある間に完結して良かった。

あたしは、「流転の海」シリーズは、途中で挫折してしまいましたが、母に請われて買い求めた宮本輝さんはほとんど読んでます。

先月、近鉄百貨店の本屋で見つけた単行本の「灯台からの響き」も、見つけるや否や購入、母に渡しました。

次の週の面会日には、「面白かったわ」と回してくれました。

で、読んでみました。

妻に先立たれた還暦過ぎた男の人の再出発のお話です。

あたしらの周りにいそうな人間のありきたりの、でも、その人にとっては、大きなアドベンチャーな話。

宮本輝さんの小説は、大人だって夢見て良い、御伽噺みたいな人生でも良いと思わせてくれる、心浮き立つお話。

登場人物には、必ず、人生にとって外せない親身な友達がそばにいるというのも、読んで幸せな気持ちになれます。

母も、そこが好きで、宮本輝さんの小説を読み漁っているのかも。

母とそのへん、語り合いたいですが、いかんせん、今は、コロナで、１５分のみの面会。

ゆっくり語り合えません。

そうだ、手紙書くって方法がありましたね⁉️

これから、読んだ本の感想文を、母に送ってみますかね〜⁉️

明日は、母の面会日。

行く前に本屋さんに寄ってみます。